🏟 はじめに
サッカーの試合を観ていて、
「え? なんで今、旗を上げないの?」と思ったことはありませんか?
昔のサッカーでは、オフサイドの場面になると副審がすぐ旗を上げて試合を止めていました。
でも今は、**旗を“わざと遅らせる”**ことが増えています。
この記事では、サッカー観戦者向けに「オフサイド・ディレイ」という新しい審判の考え方を、わかりやすく解説します。
⚽ オフサイドとは?簡単におさらい
オフサイドとは、攻撃側が不公平な位置から得点しないようにするルールです。
パスが出た瞬間に、
- ボールより前にいて
- 相手選手(GKを含む)より後ろに2人未満
この条件を満たしているとオフサイドになります。
つまり「ゴール前で待ち伏せして得点する」のを防ぐための仕組みなんですね。
⏱ 昔は「すぐ旗」、今は「遅れて旗」
昔(1990年代ごろまで)は、副審が「オフサイドだ!」と思った瞬間に旗を上げていました。
しかし、今はすぐに上げず、少し待ってから上げるようになっています。
なぜかというと、ルールの解釈が変わったからです。
2003年から、「プレーに関与しなければオフサイドではない」という考え方が導入されました。
そのため副審は、
「この選手は実際にボールに関わったか?」
「プレーに影響したか?」
を見極めるために、一呼吸おいて判断するようになったのです。
🎥 オフサイド・ディレイとは?
2018年以降、**VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)**が導入され、
その流れの中で生まれたのが「オフサイド・ディレイ(Offside Delay)」です。
副審は、
- 明確なオフサイドでない限り
- 攻撃が終わるまで旗を上げない
という新しい運用をしています。
つまり、ゴールが決まったあとにVARで確認して、
「やっぱりオフサイドだった」と判断されれば、その時点で取り消しになります。
🟩 これによって、
- 攻撃のチャンスを途中で止めない
- VARで正確に確認できる
というメリットがあるわけです。
👀 観戦者の見どころポイント
試合を観るときは、こんなところに注目してみましょう👇
- 副審がすぐに旗を上げないとき → 「ディレイ中」かもしれません!
- ゴール後に審判団が集まっているとき → VARでオフサイド確認中
- ディフェンスラインが高いチームほど、オフサイドの駆け引きが多い
これを意識するだけで、試合の“裏側の戦略”が見えるようになります。
🧭 まとめ
| 時期 | 副審の旗の上げ方 | 理由 |
|---|---|---|
| 昔 | すぐ上げる | 位置だけで判定 |
| 今 | 遅れて上げる | 関与の確認・VAR対応 |
サッカーのルールは、選手だけでなく審判の判断方法も進化しています。
「旗のタイミング」に注目して観ると、試合の見え方がぐっと面白くなりますよ!
🗣 あとがき
今後もVARやテクノロジーの進化で、サッカーの観戦スタイルは変わっていくでしょう。
でも、審判たちの“人間の判断”が試合を支えていることを忘れずに観ると、
より深くサッカーを楽しめるはずです。

